イベント救護実績|真夏の九州における高校・大学サッカー大会における救護、熱中症対策

この度、アウトドア施設の運営事業とプラットフォーム事業の両立によるアウトドア事業の推進を行う株式会社R.project様のご依頼により、九州の高校・大学サッカー大会において、救護運営を行いました。

7月から8月の真夏の炎天下が予想されたため、運営関係者の皆様と事前に救護計画を擦り合わせ、大会当日においても、高校の教員の皆様と連携して、安全・安心の大会運営となるよう取り組ませていただきました。なお、今年は、九州豪雨による災害もあり、選手や関係者の安全を第一に考え、一部の大会は中止となりました。

大会概要

大会は、下記の通り、熊本や長崎、佐賀で開催されました。

【熊本会場】

  • 会場:大津町運動公園
  • 大会名:第8回サテライトUー18サッカーフェスティバルin大津、第5回公立高校サッカー大会in大津、第3回大津つなぐプロジェクトサッカーフェスティバル

【長崎会場】

  • 会場:島原市営平成町人工芝グラウンド、スポーツパークいさはや、創成館高校、長崎県スポーツ協会人工芝グラウンド
  • 大会名:第6回サマーカップU-18サッカー大会in島原、第4回S-CUPinいさはや、第2回大学サッカーサマーカップin島原

【佐賀会場】

  • 会場:SAGAサンライズパーク
  • 大会名:第4回佐賀U-13サッカー大会

傷病事例

○事例:頭部外傷や見当識障害のため救急搬送

サッカーの試合中に強度のコンタクトにより頭部を強打した選手がいました。体動困難のため、すぐに担架で搬送されました。救護看護師は、バイタルサイン測定し、頭部外傷や左側頭部痛、左側頭部腫脹、複視、見当識障害、両上肢しびれ、ふらつきの所見を確認しました。なお、痙攣なし、外出血なし、嘔吐なし、明らかな麻痺(顔面、四肢)なし、バレー兆候なし、瞳孔3ミリ、対光反射迅速、感覚低下なしでした。頭蓋内病変を考慮し、近くの脳神経外科へ搬送を救急隊へ依頼しました。

なお、その後、救急搬送された選手について、脳震盪の診断、CT異常はなく、体調も回復されたことを確認しています。

○事例:頭部外傷や見当識障害のため救急搬送

サッカーの試合中に左手首に全体重がかかるような形で転倒した選手がいました。左手首痛と腫脹があるため、試合退場させ、左手首をヒロヤンと氷水で冷却するも疼痛改善はありませんでした。左手首周囲の腫脹や手関節を動かすと疼痛増強しました。なお、しびれや知覚異常なし、他明らかな外傷なしでした。

20分程度冷却後、シーナ及び包帯で固定し、チームのコーチに骨折の可能性もあるため整形外科受診を勧め、できるだけ挙上姿位で病院へ移動するよう指導しました。

○事例:熱中症

吐き気や発汗があり、救護室に訪問がありました。嘔気は消失し、飲水できています。体温36.8℃で、意識レベルも清明であり、涼しい場所で安息し、アイシングを使用し、身体冷却させました。20分後には食欲も出て、準備された弁当を全量摂取し、症状も全て改善したため帰宅を許可しました。以降、水分をこまめにとるように指導しました。

看護師の声

今回、九州地方で普段は病院や訪問看護ステーション、介護施設等で働いている看護師に救護運営をしてもらいました。

「皆さん、気さくに声をかけて下さったので、嬉しかったです。久しぶりにサッカーの試合を見たので、昔、自分達もやっていた頃を思い出しました。もう歳ですが、またサッカーをしたくなりました。元気な高校生たちに元気をもらいました。」

「高校サッカーの試合が観られて、とても楽しかったです。コーチが教員の方ばかりで安心して対応できました。違った環境で業務するのが新たな発見で楽しかったです。」

「観戦が楽しかった。病院以外で自身のスキルや知識を活用できたため、地域に少しでも貢献できたと感じた。」

「先生方も勉強しており、協力して大会運営が行えると良いと思った。今回サッカー救護に入らせて頂き子供もサッカーをしているため強豪校の試合を観られて、救護だけでなくサッカーのプレイもとても勉強になりました。」

その他、スポーツ大会の救護実績

ALL SPORTS NURSEは、スポーツイベント救護経験が豊富な看護師を全国各地に派遣することができます。

スポーツイベント・大会の安心・安全の確保でお困りのことがございましたら、是非お気軽にご相談ください。

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