ENOSHIMA WAVE FEST BMX‐W杯にケアプロメディカルチームが参戦!

 2024年2月23日(金)~2月25日(日) 神奈川県江ノ島にて開催されたFUJITA Presents ENOSHIMA WAVE FESTにてケアプロのメディカルチームが救護活動を行い、また、主催者と共にメディカル体制のサポートを行わさせていただきました!
 本イベントでは国際自転車競技連合(UCI) BMXワールドカップに音楽ライブと地元ならではのフードフェスティバルが組み合わさった複合型イベントとなっており、日本国内で行われるUCI公認の世界大会はFISE広島以来のなんと5年ぶり!今大会ではBMX競技のFreestyle Park とFlatlandの2種目が開催されました。

【Freestyle Park・Flatlandとは】
 Freestyle Parkは様々なサイズのジャンプ台を使って、ジャンプ中に縦回転のバックフリップ、横回転の360などに挑戦し、自転車だけを回転させるテールウィップやハンドルを回すバースピンなどを組み合わせて、高難度の技を連続的にくり出していく競技となります。ジャッジの採点基準は難易度・完成度・高さを元に、トリックの組み合わせ「コンボ数」の多さを重視します。
 Flatlandは平らな場所で自転車とともに回転したり、タイヤの上でバランスをとったりといった芸術性の高いトリックを競い合う競技です。使われる自転車の特徴は、前後輪の両側にトリックを行う際に足を乗せるためのペグというパーツが取り付けられていることや、ペダルが技の邪魔をするのを防ぐため、後輪とペダルが連動しないようフリーコースターハブを装備していることなどがあげられます。

 本イベントは3日間盛大に開催される予定でしたが、残念ながら悪天候により、スケジュールが大幅に変更となっての開催となりました。悪天候でも地元の方々が来場されたり、晴れ間には小さな子どもから大人まで沢山の方が来場され盛り上がっていました!また、国際大会という事もあり、アメリカ、イギリス、オーストラリア、イタリア、中国、韓国など20カ国以上もの選手が参加。Freestyle Parkではジャンプ中にバックフリップや360、テールウィップなど、観ていて思わず声が漏れ出てしまうほどの大迫力な技を繰り出す選手も多く、また、Flatlandでは、平らな場所で自転車だけを高速に回転させたり、自転車の上でバランス技を決め手を放してのパフォーマンスなど、魅了される技を沢山披露していました!

 ジャンプ中に技を決めたりするBMXでは決して傷病者の発生が少なくなく、救急やスポーツ整形の医師を筆頭に、スクープストレッチャーやヘッドイモビライザーなど、競技特性に合わせての救護物品を用意し、主催者側とも何度も擦り合わせを行い、藤沢市消防局のご協力もいただきながら救護体制を整え取り組みました。また、国際自転車競技連合も携わっているため、大会前の少ない時間の中でコミュニケーションを取り合い、多国間での価値観を合わせて救護体制に取り組む必要もありました。素早い対応を行う為にも、初動対応について認識合わせがとても大切になります。メディカルチームも様々なバックグラウンドがあるため、それぞれの方法や認識の擦り合わせは重要であり、UCIのメディカルチームとも協力しながら何度も実演を重ねました。

【民間救急のドコケアも配置!】
 弊社の民間救急も会場に2台配置させていただきました。地元藤沢市消防局とも協力しながら、救急車なのか、民間救急での病院搬送なのか医師の判断のもと連携をとり、怪我した選手・具合の悪くなったスタッフ・観客への対応に取り掛かりました!1名選手を搬送しましたが、救護用ボードへの固定の間にストレッチャーを準備し、救護班と連携してすぐに車内収容・出発ができました。現場のスポーツナースも同乗しており、スムーズに病院への引き継ぎができました。

【メディカルチームに参画した先生・看護師より】
~メディカルチーム 医師Hさん~
 この度、BMXワールドカップの大会に救護班として参加させていただきました。このイベントにはBMX競技大会関係者以外に様々なアーティストも参加し、また、地元グルメやスーベニアショップも並んでいたため、多くの観光客が来場しておりました。我々救護班は、会場全ての方々への対応が求められるほか、万が一怪我をしてしまった選手の救護のために、UCIの医療班と協力して、事前に怪我発生時のシミュレーションも念入りに行いました。実際、競技中に一人の選手が、着地失敗による意識不明の状態となる傷病が発生しましたが、事前準備の甲斐もあって早急に対応することができ、また民間の救急と協力して近隣の病院に搬送することができました。その他にも、選手の打撲や観客の怪我などにも対応して、無事に3日間のイベントを終了することができました。救護班は様々な場所から集まったメンバーで構成され、普段の病院での診療とは異なり、限られた資源の中で、お互いに意見を出し合って診療にあたり、とても私自身勉強になりましたし、今後も様々な競技のサポートをしたいと感じました。この様な活動を通じて、病院前医療について更に経験していきたいと思います。

~メディカルチーム 医師Nさん~
 普段救急の現場で働いておりますが、病院前医療は数々の制限があるなかで行うため、普段とは違う視点で考える必要があります。さらに今回は国際大会であったため、日本とは異なる価値観の人々と大会を成功に導く必要がありました。海外スタッフと英語でお互いの基準を話し合い擦り合わせていくのは、今までにない経験で新しい発見が多くとても実りになりました。また、BMXという性質上傷病者が少なくない状況でしたが、チームワークで搬送を1件のみに抑えることができたのは本当に素晴らしかったと思います。今後もこのような活動を続けていきたいです。

~メディカルチーム 看護師Kさん~
 3日間中1日の晴れ間の中での開催となりましたが、中止となった日もUCIメディカルスタッフとの綿密な救護練習と実演を重ねていました。救護シーンも実際にありましたが、演習とチームワークを発揮してスムーズな救護を行えたことにとてもやりがいを感じました。運営スタッフや選手とも英語でたくさんコミュニケーションを取ることができて、スポーツ救護や国際医療への関心が更に高まり、とても有意義な救護活動となりました。

~メディカルチーム 看護師Eさん~
 「BMXワールドカップ」にメディカルチームとして携わらせて頂き、万全のバックアップ体制とチームワークのおかげで無事に大会を終えることが出来きました。メンバーそれぞれが自分の出来る役割をこなし、情報を共有をし合い、声を掛け合うことで、スポーツ現場での「チームワーク力の大切さ」を改めて感じた大会ともなりました。この経験をスポーツ看護師として更なる学びに繋げていけたらと思っています。

 ケアプロ株式会社 メディカルチームには、イベント救護経験が豊富な医師・看護師が全国各地に多数在籍しています。お困りのことがあれば、なんでもご相談ください。
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